嫌なやつのフリ
寂しさは心の中で沈殿する。
虚しさも沈殿する。
沈殿した孤独は海の底の砂を少しばかり巻き上げて、海の中に広がる。
どこにいくのか。
あてもなく広がっていく。
心に空いた穴は埋まらずに、虚しさとともにどこかへ行ってしまう。
愛情が欲しくて
悲しみや怒りが抑えきれず隠しきれず、どこかへ広がっていく。
そこから流れる血は
とめどなくでもなく、滴り落ちるわけでもなく。
砂となってどこかへ行ってしまう。
悲しいのは子供の頃の自分なのか
寂しさはとめどなく止まらずに
孤独は私と共にいる。
真っ暗な闇は、私の中の孤独を否定しなかった。
だから私は闇とともにいたい。